★『大事なこと、ノート』をPDF版に切り替え。あなた自身の高齢期に備えるためにお使いください

協会の業務

ご好評をいただいている大事なこと、ノート第5刷を、PDF版に切り替えました。
メールをいただけば、すぐに添付ファイルとしてお送りします。
冊子でお送りすると、つい身構えてしまい、結局「あるだけ」で終わってしまうことが多いようです。PDF版なら、必要なページ印刷してメモ代わりとしてお使いいただけます。書き換えも自由です。ページを埋めることを考えるより、まずは生きていくために何がどれほど必要かを記し、ゆとりができたら「子らに伝えておくべき大事な情報」をお書きください。
実は今回の第5刷では、従来の4刷までの“エンディングノート”的要素を極力カットしました。
60ページあったコンテンツは28ページにスリム化。
その一方、「私の医療に関するお願書」を追加するなど、自分の命と向き合う姿勢を明確にしました。
死後のことに思いを巡らすより、あなたには最後まで充実した人生を生きてもらいたいのです。

 

◎終活の要素は全面カット

大事なこと、ノートはエンディングノートではなく、
後半人生を生きていくためのノートであることは
今までもいってきました。
しかし4刷までは、流行に流され中途半端でした。
エンディングノート的な要素を捨てきれなかったのです。

『大事なこと、ノート』第5刷

静岡県家族信託協会が発行する『大事なこと、ノート』第5刷

 

今回、以下の項目はカットしました。
▼私の家族▼私の親族▼私の家系図▼親族の命日▼私の友人・知人
▼葬儀についての希望▼お墓と供養の形▼ペットについて▼デジタル終活
つまり「お葬式用」になる部分は省いたということです。
終活ノートなら、市販品が多数出回っています。
葬儀屋さんに行けば、無料のノートが置かれていますし。
「いざときノート」的な要素は、そちらをご利用ください。

 

◎100歳人生に必須の項目

残したのは、以下の項目です。
100歳まで安全に生きるために、必須の項目のみです!
▼年金▼預貯金▼ローンや借金▼株や有価証券▼生命保険▼不動産
※兵糧(老後資金)が尽きないよう「現状」を把握するためです。
▼私の健康と病気に関すること
※適切な治療を受けるために自分の病歴情報を提供しましょう。
晩年の医療への指示(「延命処置」をどうするか)
※安易に「延命拒否」などと言わずよく考えて、医師に自分の希望を伝えます。
独り身対策
※家族がいる人でも、半数以上の人が最後はひとりになる時代です‼
▼介護について
※施設入所は視野に入れておく。そして認知症を甘く見ない。
家族信託と成年後見
※認知症対策の2つ方法。両者はまったく異なる手段です。選択を誤らないよう勉強してください。
▼遺言について
※必ず書いて下さい。ノートは下書き。自分の思いが分かったら、正式な遺言にしてください。

 

◎節税対策なんか必要ですか?

今まで私たちがしてきたのは、コレでした[下のイラスト]。
とてもトンチンカンだった、と思いませんか?

多くが、時の流行、風潮に流されて、「必要」と思い込まされてきたことです。
あっても資産1億円程度の私たちに、節税対策は必要ありません。
それよりずっと大事なのは、自宅を配偶者に引き継げるかどうかです。
子が「法定相続を」などといい出したら、伴侶はあなたの金融資産を引き継げません。
相続税は、あなたが想像しているような高額にはなりません。
まずは子を説得して、1次相続でもめさせない対策を講じてください。
そのためにこそノートを使い、自分の資産の使い方、遺し方を考えるのです。

<参考>★相続税は高くない!! 遺産1億、対策なしでも税率は4%切る

◎超高齢対策がスッポリぬけている

こういうことではないか、と思うんです。
「大事」と思ってしてきたことは、みな自分の死後のこと。
余計な事ばかり心配して、あなたや伴侶が生きるための対策がゼロだったのです。

(写真)100歳時代のマネー

80歳―100歳までの生き抜く対策がポッカリぬけています。
つまらないことにお金を回し、老後資金をわざわざ手薄にさせてませんか?
今やるべきことと真逆のことを、私やあなたたちはやりかねないんです。
少しばかりお金に余裕があっても、(子を喜ばせるだけの)節税対策などすれば、自分を危険にさらします。
終活ブームの「お葬式」や「お墓」のことも、本当に大事でしたでしょうか!?

 

◎第5コーナーはどしゃ降り!?

私たちの老後はそんなに、計算できて「安心なもの」でしょうか。
人生80年どころか、今はまかり間違えば100歳生きてしまう時代です。
80歳まで元気で、私のセミナーを聞きに来てくださるような人も
100歳まで生きるとすると、空模様はきっと変わるはずです。

認知症の家族を守れるのはどっちだ!? 成年後見より家族信託

▲▲▲ 上記の本の「まえがき」に、私はこのイラストを使いました。
400mトラックを想像してください。
第4コーナーを回って、まさにゴール。80歳!!
それでおしまい、になりますか?
80歳女性の平均余命は11.82年もあるんです!!
(実際はもっと長いというのが定説ですが)
第5コーナー」は、実際に、現実的な話なんですよ。

 

◎認知症なら預金凍結!

お金の不安に加え、さらに「認知症」です。
今の銀行は、お客様(預金者)が認知症と分かれば、口座を凍結してしまいます。
特に「定期預金」にはご注意を。
あなたが認知症になれば、銀行は解約させてくれません。
普通預金でさえ凍結される恐れ大、です。
一度凍結されれば、解約できるのは後見人だけとなります。

 

後見被害後見トラブルについて今は説明しませんが、普通の家族はこの制度を使ってはいけません。
認知症という人生後期に発症するこのありふれた病気は、多くの場合、本人に、家族に、災厄をもたらします。
病が重いからではありません。
「意思能力を喪失した」と思われることの影響が、お金や財産に直結してしまうからです。
健常な時には、世の中は「契約」で成り立っていることに何の異議もないでしょう。
いつもしている買い物や、預金の出し入れだろうと、みな契約です。
ところが認知症になると、この普通のことができなくなってしまいます。
「あなたは契約能力を失ったから(あなたとの取引は)無理」とされてしまうのです。
だから銀行や郵便局で、自分のお金が動かせない、ということになる。
そんな危機を唯一救済できるとされのが「成年後見制度」なんですが、そのツケはまことに大きいんです。
国が作った制度なのに、インターネットには「後見被害」「後見トラブル」という言葉があふれています。

 

◎95歳になれば8割が認知症

「私は認知症にならない」とあなたは思っているでしょうね。
厚労省の委嘱を受け実施した専門家の「年齢別認知症発症率」の推計を紹介しましょう。
グラフにしたので、見てください。

 

認知症の高齢者は、85歳を越える頃から一気に増えていきます

認知症の高齢者は、85歳を越える頃から一気に増えていきます

 

60代、70代の人に認知症の話をいくらしても《関係ない》という顔をしています。
80歳の人にリスクを説いても、まだ人ごとにしかかんじないみたいなんですが、統計は正直。
85歳以上になると、認知症になる確率は4割を超え、90歳では6割、95歳では8割です!!
70歳までは2%なのに、そこから25年も生きると、5人に4人までが認知症になる。
きっと、脳にも寿命があるんですよ。
個人差はあっても、確率的な事実はくつがえせない。
(そういうと皆さん「私はそんなに生きない」といいますよね。
無理ないです、嫌な話はきっぱり否定、その方が気分いいですから)

 

95歳までもし私が生きていれば、私もボケているかもしれません。
もはや「私は認知症にならない」なんて、誰もいえないはずなんです、本当は。
夫婦は2人ですから、85歳以上のご夫婦のどちらかは「認知症」トラブルに見舞われる。
これが、人生第5コーナーの現実だ、と私は思っているんですが。

 

◎終活目線より動かせるお金を確保

「生前贈与なんかするな!」と、私はよく野暮なことを言います(セミナーでこれを言うと、いやーな顔をされます)。
でも、老後の“兵糧”(老後のための資金)のことを考えれば、言わなければ無責任だと思うんです
いい歳をした立派な大人であるあなたのお子さんのために、老人になったあなたが相続税の心配までするなんて、お人よしもいいところ。
もらう側は少しも損しないんですよ。それなのになおもあなたの身を削って、節税のために生前贈与ですか!?
いい加減、目を覚ましてください。もうやめましょう!
その前に、あなたの近い将来の方が、はるかにリスキー(危険)なんですよ。自分の身を心配しましょう。
大事なこと、ノート』のしょっぱなで、▼年金▼預貯金▼ローンや借金▼株や有価証券▼生命保険-—とお金のことばかり書いてもらう理由は、相続する人のために(親切にも)遺産目録を書いてあげましょう、と言っているわけではないんです。
そんな“終活目線”は捨ててください。
人生第5コーナーを生きるための“あなた自身の兵糧の量”をしっかり確認してください

 

確認したら、定期預金や定額貯金は元気なうちに、必ず現金化しておきましょう。
動かせるお金にしておくんです。
あなたに認知症の兆候が出てくれば、凍結されて下ろせなくなりますから。
高齢者がお金を持っていれば、今度は詐欺や悪徳商法、不穏な儲け話(節税商品もそのひとつ)に引っかかる可能性が出てきます。
ですからお金は自分で持たず、信頼できる人に預けてください。
私は家族信託を強くお勧めしていますから、ここでもはっきり「家族信託をしておきましょう」と言います。

 

家族信託は二刀流のツールです。
単なる[認知症➤資産凍結➤それを未然に防ぐ]ためのツールではありません。
あなたの相続の不安——あなたは奥さんが子にこみやられる(追いやられ不利になる)、と不安ではありませんかか? あなたの自宅の相続は何の問題も引き起こしませんか? 地価が高くて1人に相続させたら、法定相続が吹き飛びませんか!?——を生きているうちに完全解決させてくれるツールは、家族信託をおいて他にはありません。

 

どんなにいいツールでも、あなたが認知症などで意思や判断力を失くしてしまったら、使うことはできません。
その意味では、高齢のあなたにとっては、家族信託をする時が「すべての心配を生きているうちにケリをつけておく」最後の機会になる可能性が高いでしょう。

 

◎絆がなければ専門家に相談を!!

あなたの周りに「信頼できる人」はいますか?
わが子でも、友人でも、他人でも、士業の先生でも。
老後に必要なのは、お金と、人とのきずなです。
お金がなければ老後は苦しいし、家族とのきずながなければ不安でしょう。
大事なこと、ノートは、この2つの大事を確かめるために書くのです。

 

第5コーナーに突入すれば、人は誰しも、自分を頼みにすべきではありません。
頼みとする自分自身の意思・判断能力がいちばん頼りないわけですから。
『自分には、そのように頼みにする人はいない』
と、思うなら、あなたは今すぐ専門家を訪ねるべきです。
ひとり暮らしなら、なおさらです。

 

◎静岡県家族信託協会がお聴きします

大事なこと、ノートは、そのことに気づいてもらうためのノートです。
静岡県家族信託協会は、あなたの相談にお答えします。
手紙かメール、または相談にいらしてください。
電話ではお答えしません。
あなたの「人生の大事」を電話で聴いて、簡単に答えを出したくはないので。

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<最終更新:2023/1/28>

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この記事を書いた人

石川秀樹

石川秀樹(ジャーナリスト/行政書士)

◆静岡県家族信託協会を主宰
◆61歳で行政書士試験に合格。新聞記者、編集者として多くの人たちと接してきた40年を活かし、高齢期の人や家族の声をくみ取っている。
◆家族信託は二刀流が信念。遺言や成年後見も問題解決のツールと考え、認知症➤凍結問題、相続・争族対策、事業の救済、親なき後問題などについて全国からの相談に答えている。
◆著書に『認知症の家族を守れるのはどっちだ!? 成年後見より家族信託
◆近著『家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決
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