
2022.01.07
《家族信託は全国対応しています》★信託の契約書作成とコンサルティング/受託者への支援
実家の父が認知症!? 心配だから家族信託をしたいけれど、近くに専門家が見つからない。どうしよう……。 こんな方、少なくないのでは? 誰に相...
2022.01.07
実家の父が認知症!? 心配だから家族信託をしたいけれど、近くに専門家が見つからない。どうしよう……。 こんな方、少なくないのでは? 誰に相...
もっと家族信託! 石川秀樹のブログです
遺言・相続と家族信託の専門家、行政書士の石川秀樹です。
静岡新聞で記者を務め、62歳で退職しこの道に。
ジャーナリスト気質は、いまだ少しも抜けていないようで……。
開業して2年間は泣かず飛ばず、ほぼまったく仕事になりませんでした。
目覚めたのは、父の様子に“異変”が見られるようになってから。
書家であった父は頭脳明晰。仏のような顔をしながら優美な「かな」を書き、
ありとあらゆる人間の問題を時に厳しく、時によりそい解決してしまう人でした。
そんな父が、食べこぼすようになったのです。
書く文字が小さくなり、バランスも崩れ、“らしくない”様子がとても奇妙で……。
私は『認知症?』と疑い、私が成年後見人になろうか……と思ったのでした。
新任行政書士のカリキュラムとして「成年後見制度」をならったばかり。
腑に落ちる事象・事例を座学するにつけ、その思いが募っていったのですが、先輩に相談すると
「やめといた方がいいよ。君が申し立てしたって、成年後見人に指名しちゃあくれないぞ」
てっきり私は「士業だから自分がやれる」と思っていた。
いやーっ、本当にこのひとことはありがたかったです。
ジャーナリストなのに、自分の家族のことになると慌てふためき、ろくに調べもせずに重大な決断を
(とても、とても重大な決断であったのに)立ち止まらずに、急いで決定しようとした、しかも自分ひとりで。
猛反省。
それから成年後見制度を調べ直し、人に会い、声を聴き、レポートを読み「問題山積」を確認した、いう次第でした。
一年半たった正月3日、90歳になる直前の父が脳梗塞で倒れました。
年賀状の返事を書きに1人で教室に行き、兆候があったようなのに自力で歩き、帰宅して寝込んでいた。
夕食の時間になって父の姿が見えないので寝室をのぞき、ようやく私は異変に気づきました。
貴重な“発症から3時間”という処方可能時間をひとりで過ごしたため、回復不能。
医師から5日目に「鼻からチューブ、どうしますか?」と尋ねられることとなりました。
経鼻胃管栄養をしますか?、つまり「延命どうしますか?」と聞かれているのです。
高齢だとこうして命を”値切られる”のか………。
「父はまだ生きているのだぜ!!」
命がかかっている問題を、立ち話のように私に聞くな!
医者をにらみつけ、もちろんチューブをお願いしました。
(こいつ、息子の私に生死の判断を“お任せ”しようとしている!)
父はほどなくして回復、介護施設に入り、リハビリに励んだ結果、自力での摂食を取り戻りました。
施設入所の日、そこのお医者さんが
「お父さんは認知症じゃないね。言うこと、わかってるもん」
実は私もそのように感じていました。
父は施設に移る日、通帳とカードを私に渡し「暗証番号」まで伝えていましたから。
口から食べられれば、今度は「誤嚥」が心配事になります。
患者家族として、今度はイヤという程、何回もそれを体験しました。
結局は鼻からチューブに戻された後、父は痰(たん)が喉に絡むようになり、ずいぶん苦められていました。
誤嚥肺炎を繰り返しながらも、父は口から食べるための努力をやめません。
まさに病いと戦う日々。
脳梗塞から1年半後、命を使い切って父は亡くなりました。
父は「風邪をひいた」「紙で指を切った(父は書家なので)」など小さな病気やケガにはぐずぐずいうのに、
今回の大病についてはただの一言も、愚痴をこぼさないのが不思議でした。
<命の限り生きていいんだな>と、父の変化を見て、私は勝手にそう合点するようになっていました。
ばかみたいに私は「生きる執念」みたいなものに、ずっと否定的なフリをしてきていたのです。
幼稚でした。
夫婦仲良く、これからいつまで生きていられるだろうか。
ひとりになったらどれだけ寂しいだろう………。
老後の問題はいろいろあるでしょう。
でも、ひとりで悩まなくてもいいんじゃないかな。
みんな同じ。
平気な顔をしていられるのは、私の場合、家内が隣にいてくれるからです。
「老人」になるのは初体験(当たり前ですが)。
なかなか馴れません。とまどうばかり。
あなたの問題はなんですか?
その正体が分からなくて、なお不安なのかもしれません。
そういう方の「思い」をお聴きしますよ。
<相続対策>なんて、本当は野暮なことで、めんどくさい。
でも、『やっぱりやらなきゃあ、ダメかぁ』と思います。
家内がいますから。
子ども(といっても立派な中年ですが)も3人いる。
冷静に言えば、母と子は、相続においては利益が相反する関係です。
(民法では、母:子(1人でも複数でも)=1:1ですからね)
自宅(土地・建物)も、現金・預金も、「価値」は《万円》という数字で計られる。
すると、妻が自宅に住むと「子に金融資産全部をあげても1:1にならない」なんてことが普通に起こってしまう。
子が権利を主張すれば、妻は間違いなく困り果てるはず。
あなたなら、どうしますか?
方法は、それぞれの家庭によってまったく異なるはずです。
何もしない・何も考えない―—これがいちばん悪い。
大黒柱であるあなたが、考えて、対策し、声を上げていなくちゃあ、ゼッタイにダメです。
ご相談ください。
大丈夫、必ず「答え」は見つけられます。
一緒に答えを探していきましょう!
〈取扱い業務)
家族信託は完全オーダーメードの生前対策であり、相続対策にもなります。
家族信託は二刀流なんです!
認知症の問題も、相続の問題を解決します。
「遺言を書きたい」「家族信託をしたい」「相続税対策」「事業承継」を考えている方はご連絡ください。
著書に:
『認知症の家族を守れるのはどっちだ!? 成年後見より家族信託』
『家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決』
◆石川秀樹行政書士事務所
・住所:静岡市葵区沓谷一丁目3-16
・TEL/Fax:054-246-0924
・ケータイ:080-3202-0207
・E-mail:hide.27.mail@gmail.com
・WEB:https://kazokushintaku-shizuoka.net/
◆関連記事 ※実は私、60歳の受験生でした。
2021.03.18
押し隠していた敗北感に、闘争心の火を付けたのは、61歳での「行政書士試験」再挑戦だった。 ジャーナリスト、行政書士の私の原点。...
<初出2018/9/10、最終更新2025/6/14>