★認知症の家族をどう守る? 悩んだらこの本<4刷出来>

表紙カバー350px認知症の家族を守れるのはどっちだ
成年後見より家族信託

A5判242ページ、本文カラー、1800円+税
親のお金が使えない、NHK「クローズアップ現代+」も注目!
成年後見か、家族信託か、答えはこの本に。
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★僕が「家族信託の本」を、静岡新聞1面に広告したわけ

『認知症の家族を守れるのはどっちだ⁉ 成年後見より家族信託』を静岡新聞のサンヤツ広告に

『認知症の家族を守れるのはどっちだ⁉ 成年後見より家族信託』
静岡新聞1月5日付朝刊1面に、この本のサンヤツ広告を出しました。
“サンヤツ”は、「3段×8行」の出版広告のこと。

 

■問題を投げかけるために広告

記者として、数えきれないほどの回数、この新聞のスペースに記事を書いてきましたが、
お金を払って、自分の本をアピールするためにスペースをちょうだいしたのは初めて。
記事を書くときは、行数など構わずに自分の確信や思いを伝えてきたつもりです。
それがどれほどの「至福」であったことか。
限られたスペースと言葉で「思い」を伝える難しさを、あらためて実感しました。
伝わったでしょうか? 心配です。
この広告がひとりでも多くの人に「んっ⁉」と、響いてほしい。

 

『―成年後見より家族信託』は、家族信託の入門書です。
今度は「新聞」という形ではなく、主張の詰まった「本」として、世に投入しました。
おこがましい言い方ですが、認知症の家族と共に生きる人たちのために書いた本です。

 

■認知症になっただけで生きづらい現実

認知症は高齢化に伴い発症する、ただの病気です。
でも現実は、認知症になっただけで生きづらい。
自分の預金なのに、口座が凍結されてしまいます。
家も売れない。いざとなったら「家を売って……」がもはや通用しない。
家族が「親父の株取引を止めて」と懇願しても証券会社は
「お父さんに成年後見人を立ててください」と言い放つ。

 

認知症になるとオカネが止まる‼
親の、信じられないくらい不思議な言動以上に家族を苦しめるのが、
「ご本人の意思確認ができないから」を理由に、一切の契約行為を否定されるという、不都合な現実です。
実に息苦しい。
<融通を利かす>のカケラもない。
法令順守を言えば言うほど“非人情”がまかり通る民法の世界。

 

■成年後見で家族を守れるか?

理屈では「それが正義」とわかっていても、“今まではお客さまが困らないように”と、なんとかしようという空気が堅苦しい銀行側にもあった。
今は違う。
「うちが口座を止めても(凍結)、成年後見がある」
公に認められた、問題を先送りできる(丸投げできる)成年後見という制度ができた、
ならば当行がリスクを負うことはない・・・・・。
でも「成年後見」は、銀行のために働く便利な一時的なリリーフなんかじゃないんですよ!

 

そんな怒りがあるから、タイトルはかなり挑戦的になった。

 

認知症の家族を守れるのはどっちなんだ⁉
国が推し進めようとする成年後見制度なのか?
いや、民法とは違う発想のもとに創られた、家族信託でしょう‼
このタイトルを太文字にして、出版広告の中心に据えた次第。

 

■高邁な理念、お粗末な運用の現実

成年後見制度では、認知症患者の「今」を救えないんですよ!
この制度、理念は素晴らしかったけれど、実際の運用は最悪です。
立法の精神は
《意思判断能力を失くした人でも、その持っている力、残存能力を活かしてその人らしい生活を送ってもらおう。
そういう人でも“差別”なく私たちの社会に受け入れよう。私たちがそのお手伝いをしますよ》
文句の言いようがない、素晴らしく高邁(こうまい)な理念。
「これぞ文明社会」「私たちは人間だ」と言いたくなような、誇り高い法の精神でした。

 

ところが2000年にこの制度が発足すると、
家族後見人の一部に“不正”が出た。
“横領”ともいえるひどい事例もあったが、多くは軽微な使い込み(つい自分の得のために使ってしまった)。
統計が出るやメディアは、
「家庭裁判所がバックにいるのに、なぜ?」と皮肉った。
決して非難の大合唱ではなかったと思う。
“事件”の多くが、ありがちな事件だったのだから
「ぶったたいてやろう」とまでは、考えていなかった。

 

■偏狭な正義感で仕事されたらかなわない

しかし、裁判関係者は反応した。大慌てと言ってもいい。
恥をかかされた、メンツがつぶれた、損な役回りを担わされた、と思ったのかもしれない。
それで最高裁判所民事総局は拙速もいいところで、
<家族後見人は信用ならない、(後見事務は)彼らの手に余る。信用できるのはやはり“プロ”だ>
まるで示し合わせてでもいたように、弁護士、司法書士の職業後見人を使い始めた。
(全国の家裁に最高裁が方針転換を伝えたということ。裁判官は忠実に従う)

 

(家裁に選ばれたプロの後見人)彼らの後見実務がいかがであったか?
これについては、これまでも幾度となく述べてきたので、今回は控えたい。
ただひとことだけ言っておくと、
家族を、本人の財産を奪う者として見る、偏狭な正義感でこの仕事をやったら、
(ふつうの人の感覚から見て)本人や家族が苦しい思いをするだろうな、と私は思います。
《こんなはずじゃなかった》と、ほぞを噛む人が大半になるのは当たり前。

 

■民法とは違う発想で家族を守る「信託」に微風!

家族信託は、民法とは違うアプローチで認知症の家族を救います。
なぜ「家族信託なら、本人や家族が嫌な思いをせずに“家族の力”で、この人生最悪の苦境を乗り越えられるか」については、ぜひ本書を読んでいただきたい。
本書後半の「事例」では、“模式図”のようにではなく、実際にあったことをベースにしてできる限り具体的に、信託関係を結ぶ家族自身が感じるであろう疑問や「なぜ?」に、お答えしました。
上から見る法律家目線ではなく、法を適用される家族の立場から。
家族信託はどんな制度で、何ができ、民法では「できない」とされたことまでなぜできるのか?
r家族信託の“不思議”を原理でもって説明し、
家族信託に限界や欠点があるのかまで、誠実にお答えしました。

 

この本は、平成最後の4月に刊行、令和に変わった6月に重版、12月3刷り。
日本に家族信託が普及したらいいな、と願いを込めて上梓した本が、今のところ順調に版を重ねています。
“不都合な真実”が少しずつ社会に浸透し始めている証左でしょう。
《今まで聞いたこともなかった家族信託に微風が吹きつつある?》
私はそんな予感をもってこの数か月をすごしました
「遺言」と肩を並べるくらい「家族信託」の考え方が世の中に広がるよう、がんばります。

静岡県家族信託協会 石川秀樹

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